こんにちは。フリーライターの林谷です。
今日は僕が1年間Webライターの仕事をしていた時のことについてお話しします。
Webライターの仕事で『ネタ切れ』に悩むことがあった
Webライターとして1年間実務経験がある
僕は障害者支援サイトのライターとして、1年間記事を書き続けてきました。
おおむね1日3,000文字を3件、が基本ペースでした。月換算すると60~70件くらいは書き続け、辞めるまでには700件以上の記事を書き続けてきました。
障害者雇用でしたが、体調不良で3日以上休んだのは辞めることを決めた時の1回のみで、それまでは最大休みは2日までの体調をキープしながら記事を書くペースを保っていたわけです(辞めた理由にあってはこちら)。
長くWebライターを続けていると、『ネタ切れ』の時期もあった
でも、やっぱりそんななかでも『ネタがない』ときはありました。よくあったケースとして
◆何を書いても、これまでの記事と似たようなものになってしまう
◆頭が凝り固まって、全く何も思い浮かばない
◆途中までは書けるんだけど、どうしてもその先が行かない
この3つでした。
ただ、ネタがないというときはありましたが、だからしばらく休みます…のようなことはありませんでした。漫画家さんのように『林谷先生、取材の為休載します』なんてこともなかったわけです(笑)。
ではどうやって『記事ネタがない』時を乗り越えてきたか。そんなときに行った『5つの打開策』を紹介していきます。ぜひライターをしていて『ネタがない…』と悩む方、企業やクライアントにこのアイディアを提案してみてください。
【Webライター体験談】記事のネタ切れの時に試してほしい打開策
打開策1:完全インプットの日を設ける
1つ目の打開策は、
『完全インプットの日を設ける』
ことです。
Webライターの多くの方がそうだと思いますが、『新しい記事を書きながらネタも考える』ということをしているのではないでしょうか。
これは僕が発達障害を持っていて、マルチタスクが得意でないこともあるからかもしれません。ただインプット(ネタを考える)とアウトプット(記事を書く)を両方同時に意識するのってしんどい。そう思うこと、ありませんか?
ですから僕は毎月1日、『インプットしかしない日』を設けてもらうようにお願いしました。具体的にはこの日は新規記事を書かず、『記事テーマをひたすら考える』ことに集中するのです。
この1日で、1ヶ月分の記事テーマを考えます。そのために必要な資料なども見ておくとベストです。ちなみに僕はこの日で30~50件ほどの記事テーマを作っていました。こうすることで、他の記事を書く日にはネタを考える必要がなくなります。
提案する際の注意点
◆給与に値する成果として、具体的な件数を伝えた方が良い
◆あらかじめ、企業やクライアントに今後の方向性を聞いておく(どんな記事ジャンルを重点的に書いてほしいか)
打開策2:リサーチ・マーケティング業務を加える
2つ目の打開策は、
『リサーチ・マーケティング業務を加える』
ことです。
Webライティングにとって、リサーチやマーケティングはとても大切です。良い記事を書いても、検索上位に上がらなければ見てもらえることはほとんどありません。そのためどういった記事を書けば上位に上がるのか、様々なリサーチをすることも大切なことだと思います。
僕も業務の中で検索順位を見たり、サイトのアクセス状況をチェックするなどをメインに取り組んできました。具体的には
◆キーワードプランナーで、検索されやすいワードの候補や予想される検索件数について調べておく
この4つです。この方法はライター業務の時には少ししかできませんでしたが、今のブログでこの4つを定期的に行っています。
中でも僕が意識してみているのは『サイトの直帰率』です。これは記事にアクセスしてくれた人がそのまま『回れ右』して帰ってしまう確率を言います。これが低ければ、その記事以外の他の記事も見てくれていることにもつながるデータです。より深く関わってくれる方がどれだけいてくれているのかな、ということを確認するときに参考にしています。
ちなみに今日現在(2020年6月8日)の直帰率は『31.30%』です。おおむね7割の方が他の記事も見てくれているという計算です。有難う(^^)
もしキーワードプランナーやグーグルアナリティクスがどんなものかよくわからない…という方は、下記のサイト記事を参考にしてみてください。
③リライトする記事がある場合は、リライト日と記事作成日を分けてもらう
3つ目の打開策は
『リライトする記事がある場合は、リライト日と記事作成日を分けてもらう』
ことです。
これはリライトが必要な場合であり、ネタがない時というよりは『ネタがないという状態になりにくくするため』に行うことかもしれません。①でもそうですが、異なる作業を同時に意識するのは脳にも負担がかかっていることです(詳しくはこちらの記事で解説しています)。かつ、ずっと記事を書き続けていればネタもなくなりやすいです。
こうして脳の疲労がたまってしまうことで、浮かぶものも浮かばなくなってしまうときがありました。そんなときにリライト作業のみを行うように提案し、サイト記事の公開状況を見ながら日程を考えていったことがあるのです。ネタの減りも緩和され、サイト全体の記事の精度も上がる。一石二鳥にもなります。
リライトまで行かなくても、記事のミスチェックをするなどでも良いかもしれません。
◆コピペチェックツールを使って、コピペと判定されないかどうか確認する
◆掲載しているURLは正しくアクセスできるかどうかチェックする
◆誤字脱字がないかチェックする
もし業務にリライトがない…と言う場合は『アウトプット作業でないもの』がないかどうか探してみてください。
④仕事とは全く違うジャンルの情報を目にしてみる
4つ目の打開策は
『仕事とは全く違うジャンルの情報を目にしてみる』
ことです。
これは『ネタ切れ対処』にも『ネタ切れ予防』にもなる方法として行っていました。僕の場合は障害者支援サイトでしたから、障害を持つ当事者の方に関する情報ばかりに目が行ってしまうんですね。そうすると頭の中がそれだけになってしまう。そこから浮かんでくるものは当然、似たような記事になる可能性も高まります。
これを防ぐための方法として、書店に行きとにかく『仕事とは関係のない本』を手に取ってみることがおすすめです。表紙や帯を見るだけでも効果を感じた事があります。もちろん気に入った本があれば、購入して読んでみるのもよいでしょう。
コツは、『仕事を意識しないこと』です。そうしていつもと違う情報を頭に入れることで、『頭のマンネリ』から抜けられることがありました。
⑤読者とコミュニケーションを取って、書いてほしいものを聞いてみる
5つ目の打開策は、
『読者とコミュニケーションを取って、書いてほしいものを聞いてみる』
ことです。
サイトにFacebook・TwitterなどのSNSがある場合、直接読者の方と接する機会がある場合など、もし読者の方とコミュニケーションが取れる手段がある場合は、読者の方から『どんな記事を書いてほしいか』ニーズを聞く方法もあります。
僕はライター時代、実際に読者の方とお会いする機会がありました。障害者支援サイトでしたから、当事者の方に『今どんなことにムカついているか』『不安なことあるか』などのネガティブな気持ちを聞いた記憶があります。それを『記事のニーズ』であると判断したからです。
これは書く記事のジャンルによっても大きく変わってきますが、実際に読む人に直接聞いてみる、という方法は効果的だと僕は思っています。
おわりに
いかがでしたか。
ネタないの、つらいですよね。書かないと仕事にならないし、かといって『やっつけ』で質の低い記事を書いても良くない。常にあれこれ考えながら記事を書き続けることって、僕も経験しているからこそ分かるんですけど体に負担がかかります。
ですからアスリートが体をケアするように、僕も常に良いパフォーマンスができる状態を保つ工夫をしてきました(詳しくはこちら)。
ライターとして続けていくのであれば、『ネタ切れ』はほぼ必ずと言っていいほど直面することでしょう。ですから今日お伝えした5つ
①完全インプットの日を設ける
②リサーチ・マーケティング業務を加える
③リライトする記事がある場合は、リライト日と記事作成日に分けてもらう
④仕事とは全く違うジャンルの情報を目にしてみる
⑤読者とコミュニケーションを取って、書いてほしいものを聞いてみる
このうちのどれか一つでも仕事相手に『提案したいな』と思うものがあれば、それだけでとても嬉しいです。
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