折りたい時も…HSPの僕が持つ『アンテナ』のメリット・デメリット


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HSPの気質による『よく気が付く』特性にもメリットとデメリットがある

こんにちは。林谷です。発達障害の一つ『ASD(自閉症スペクトラム)』に併せて、繊細な気質が特徴的な『HSP』も持っています。

今日の話は僕の過去ブログ『Self Innovation~One By One~』の記事「『気がきく』なのか、『余計なお世話』なのか。」をもとに、さらに具体的に掘り下げていく形になります。

『よく気が付く』アンテナについては自覚していた

画像引用元:誰からも「気がきく」と言われる45の習慣 | 株式会社クロスメディア・パブリッシング

この本に書かれていたことに対して、一部できないかな…と思うものもありました。しかしほとんどの項目は特に苦手意識がなく、むしろ喜びに感じるくらいにできる、と感じたのです。僕自身『気が付く』ことに関しては、自覚していました。

こう言うと、自慢の様に聞こえることもあるかもしれません。でも、良いことだけではないのです。実はこれはこれで、大変な面もあります。

今日はそんなよく気が付く『アンテナ』のメリット・デメリットについて解説していきます。

【HSP】僕が持つよく気が付く『アンテナ』のメリット

メリット1:効率的に作用することがある

メリット1つ目は、『効率的に作用することがある』ことです。

簡単にいうと、『言われなくても動ける』ところともいえるでしょう。

僕は過去の職場で、全体の状況を見ながら『今この行動をしたら、プラスになるのではないか』と考えて行動することがありました。この行動によって起こるはずだったトラブルを防止出来たり、(全体の流れとして)よりスピーディに仕事を進められることにつながったりしたこともあったのです。

こうして自分だけでなく、周囲にとっても効率的に作用することがあったのがメリットの一つです。

メリット2:相手への配慮につながることもある

メリット2つ目は、『相手への配慮につながることもある』ことです。

例えば、仕事などで誰かに手伝ってもらいたい人がいるとします。でも、誰に頼んだらよいか分からず迷っているときなどがあるのです。これを僕はいち早くキャッチして、『何かお手伝いできることはありますか?』と聞きに行く…などの対応につなげられます。

こういったとき、お願いする内容や相手の性格などでなかなか頼みづらい場合もあります。そのため、相手から感謝されることがありました。

メリット3:簡単な「サプライズ」も得意

メリット3つ目は『簡単な「サプライズ」も得意』という点です。

普段の会話や態度から、どんなことを求めているかを“察知”して、敢えて言わずに(相手に確認する前に)驚かせる…ということは得意だったりします。そのため、プレゼントを考えることは結構、好きです。

HSPの僕が持つアンテナのデメリット

ここまでメリットを紹介してきましたが、この気づく特性によって、苦しんだり、困らせてしまったりすることもありました。

デメリット1:相手の想像が追いつかず、反対に混乱させてしまうことがある

デメリットの1つ目は『相手の想像が追いつかず、反対に混乱させてしまうことがある』ことです。

障害者雇用の事務職の際、良くこの事象を起こしました。自分の中のイメージでは最短ルートであったり、より効率的なルートをイメージしていたりしたうえで行動しています。ただし、そのイメージは『自分の中』だけであって、周囲の想像が追いついていないこともありました。

周りから見れば『どうしてそうなったのか』『どうしてそれがわかったのか』理解できないわけです。そのため混乱させてしまったり、『偉そうだ』と不満を持たれたり、中には『得体のしれない奴』だと怖れられたりもしました。

もちろん僕自身は、周囲がよりよく進められるためを考えて行っているわけです。しかしどんなに効率的な行動でも、周囲にそのプロセスを共有していないことで、返ってスムーズにいかなくなることもありました。

対処 → 普段から行動パターンを知ってもらう。動くときに『○○だから、~します』と行動する理由を説明する など

デメリット2:相手への行き過ぎた配慮となって動揺させてしまう

デメリット2つ目は『相手への行き過ぎた配慮となって動揺させてしまう』ことです。

事前にどんな状況なのか理解していれば別ですが、そうでないときもあります。

例えば見た目大変そうにしていたとしても、『誰にも頼みたくない』というケースもあるのです。また自分自身で決めたルートを持っていて、それを僕が変えたことで動揺させてしまうこともありました。

僕自身は『効率が良くなる』『最短ルートになる』と思って行動しているわけですが、最短だから全て良い、と言うわけではないパターンもあり、周囲を困らせてしまうこともありました。または自分では最短だと思っていたことが、よくよく事情を知るとそうでなかったりしたこともあったのです。

そのため配慮も場合によっては、『俺はこれだけ気付くんだぜ』と相手を見下しているようにも受け取られてしまうリスクがあることに気づいたのです。

対処 → 他者のことについては(辛いけど)求められるまでは、気づいても行動しない。事前に『○○の時は、このように行動する』と伝えておく など

デメリット3:頼まれやすい存在になり、断りにくい場面を増やしてしまう

デメリット3つ目は『頼まれやすい存在になり、断りにくい場面を増やしてしまう』ことです。

言われないと動かない人間より、言わなくてもやってくれる人の方が頼むほうも楽です。したがって人よりも気が付くことによって『頼まれる機会』も自然と増えてきます。

僕は断るのが苦手で、罪悪感やその後の相手の感情を考えることで具合が悪くなることもありました。それが嫌で依頼を受けすぎてしまい、「キャパオーバー」になってしまうこともあったのです。

対処 → (辛いけど)自分の限度を決めておく(○○まではしない、など)

HSPのメリットを活かして、お互いが心地よくなる工夫をしていく

このようなメリットとデメリットを知り、どうやってこの『アンテナ』と向き合っていくか日々工夫を重ねています。

時には不満を持たれることなどで、『無神経がうらやましい』『このアンテナをへし折りたい』と思った時もありました。でも、自分の感知できるこのアンテナが、今はすごくお気に入りです。

色々でメリットやリスクもある「アンテナ」ですが、誰よりも早くキャッチすることで素早く判断、行動できることは、やはり大きな『メリット』だと考えています。

お互いが心地よくなれるために、どう『アンテナ』を使うか。これが今後の僕の課題です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

このアンテナの影響で、こちらの記事のように他の人以上に心身の消耗が激しいこともありました。自分の特性を恨んだこともあります。

でも今は、うまく向き合っていこうと思っています。今日の話でそうして自身が持つHSPを「嫌い」という方が少しでも、「好き」に近づいてくれるきっかけになれれば、幸いです。



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