【HSP】心理的な境界は薄くても、パーソナルスペースは広い件

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HSPとパーソナルスペースについてお話しします

こんにちは。HSP気質強め、フリーライターの林谷です。今日のテーマは『HSP』になります。特性のひとつ『心理的境界の薄さ』『パーソナルスペースの広さ』の関係についてです(僕の持つHSPに関してはこちらの記事をご覧ください)。

HSPの特徴に、『心理的境界の薄さ』がある

HSPは、人一倍繊細で敏感な気質を持つ方を指す心理学用語です。感受性が強く、他人の気持ちに共感しやすいため、つい相手の都合を意識し過ぎてしまうことがあります。この影響で『他人の不幸は自分の不幸』といった、他者との心理的境界が薄くなり、ストレスを感じやすくなる問題を持つおそれがあります。

しかし、物理的な境界『パーソナルスペース』は広いことがある

しかし、心理的な境界は薄く比較的『ウェルカム』であるものの、物理的な境界『パーソナルスペース』は広いことがあります。僕もまた、この傾向があるうちの一人です。

パーソナルスペースとは

まず『パーソナルスペース』について簡単に説明しておきましょう。パーソナルスペースとは、
パーソナルスペース(英: personal-space)とは、他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、パーソナルエリア、個体距離、対人距離とも呼ばれる。 
引用元:パーソナルスペース – Wikipedia

上記のような意味を指す、『自分が心地よいと感じられる空間』のことです。もっと簡単に言うと『こっから先は入って来るな!エリア』ともいえるでしょう。

HSP気質が強いと、パーソナルスペースが広いことがある

HSPを持つ方はその敏感さゆえ、パーソナルスペースが広いことがあります。ではなぜ『心理的な距離は近いのに、物理的な距離は遠くとるのか』これについて自身の体験をもとに分析してみました。


【HSP】心理的境界が薄くても、パーソナルスペースが広い理由

①心理的境界が薄いからこそ、近づかれると気になるから

理由の1つ目は『心理的境界が薄いから』です。

そのまんまかい!と突っ込みたくなる方もいるかもしれませんが、本当なのです。僕は人を目にすると、それが知人であろうが全くの他人であろうが、沢山の情報が頭に飛び込んできます。服装や髪形のような外見的なものはもちろん、表情や予想される心理状態まで深読みしようとしてしまうのです。

これがとても遠くからでも、『ロックオン』が始まります。全くの他人なのだから、取り入れなくていい…というような分別をせずに情報が飛び込んできます。でもそんな情報ばかり要らない、疲れたくない。そんな理由からパーソナルスペースが広く、常に警戒している形になっていることがあるのです。


②1人の空間で落ち着きたいから

理由の2つ目は、『1人の空間で落ち着きたいから』です。

HSPにとって、1人の空間・時間こそが癒しなのです。僕ももちろん、誰かと一緒にいることで幸せを感じることはありますが、それでも沢山の情報が入ってくることには変わりありません。そのため、疲れを癒すにはどうしても一人の空間や時間が欲しくなります。

これは仮に部屋の中にいても、TVのニュースなどでこれを阻害されることはあるのです。ですから部屋の中だけでなく外に出かけている時も『一人になりたいモード』があります。しかし、この状態の時に近づかれることで『自分の世界を汚された』感覚を覚える時があるのです。これは相手の方は無意識でしょうから、あまり態度には出さないように頑張ってます。でも電車の座席で隣に座って、肩が触れるようなことがあると『お願いだから僕の領域を汚さないで』的に睨んでしまうことがあります。ごめんなさい。


③警戒モードが勝手に始まるから

理由の3つ目は『警戒モードが勝手に始まるから』です。

僕は特に知らない人に対しては『とりあえず警戒する』くらいに警戒心が強いです。実際にそれで何かされたということはこれまでにはありません。しかしながら、そうと知っていていつの間にか警戒している自分がいます。

何かあってからでは遅い。だから警戒しなきゃ。』と相手の表情や目の動き、行動の細かな部分(手の動かし方や足の向け方など)まで分析しようとしてしまうのです。『職業は何だろうな…』『気が強そうだな…』などあれこれ想像してしまう。もちろん、そんな一瞬では答えは出ません。ただ自然と、答えを出すための情報がわんさか頭の中で独り歩きしているのです。疲れます、ほんと。

この『警戒モード』は、無意識のうちに勝手に始まっていることが多いです。妻が隣にいる時はすぐに気づくらしく、『大丈夫だから、安心して』と言って落ち着かせてくれますが、1人の時には『脳内スカウター』がカシャカシャいってます。

パーソナルスペースに関して注意していることは?

今回このようなパーソナルスペースに関する問題をお伝えしてきました。しかし、常にこの状態では僕自身も疲れてしまいますし、周囲の方にも迷惑が掛かってしまうときもあるでしょう。そのようなことを予防するためにパーソナルスペースについて注意していることは、主に3つです。

【パーソナルスペースに関して注意していること】
①テレワークを選択し、通勤のようなリスクの高い働き方を避ける

②人が多いような場所や時間帯に出歩くのを極力避ける

③精神的に不安定なときは『警戒モード』が強いので、極力外出を避ける

この3つです。とにかく自身で『脳内スカウター』を動かさない環境に身を置くように気を付けています。


おわりに

いかがでしたでしょうか。

とにかく『感じること』が多いというのが僕が持つHSPの印象です。人よりも多く、広く情報をキャッチする傾向があるからこそ、『プライベートな空間である』パーソナルスペースも広くなってしまうことで苦しむことがあるでしょう。

僕もひどい時はただ歩くだけで『メタルギアソリッド』のゲームをやっている感覚になるときがあります(敵に見つからないように隠れながら進んで行くゲームです。戦闘もアリ。詳しくはこちらのサイトを参考にしてください)。なので僕の頭の中でファンファンサイレンが鳴っているときもあります。しんどいです。

そのような辛い面もありますが、だからこそ気づくことも多いのがHSP、とも思っています。

“気づく”で“築く”。いつしかそうして特性を活かして社会貢献をしていきたいものです。



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