子供時代、ADHD特性が強く出ていた点3つ。改善のきっかけは?

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前提として、ADHDの診断は受けていないが…

子供時代はASDより、ADHDの傾向が強かった

こんにちは。林谷です。
僕は発達障害の一つ、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けています。今回のテーマである『ADHD(注意欠如・多動性障害)』の診断は受けていません。

…ではありますが、ここで話は終わりではありません。こちらの記事でも話していますが、ADHDについても知りたいことは多くあります。かつ、子供のころを思い浮かべてみると、ASDよりADHDの特性の方が強く出ていた気がするのです。

そこで今日は、僕の子供時代で特に強く表れていたADHDの影響“ではないか”と思われることを3つ、紹介していきます。


【体験談】子供時代、ADHD特性が強く現れたエピソード

①絵を描いているとき、既に次の絵のイメージを浮かべていた

1つ目は、絵を描くときの思考です。今はもちろん書いている作品に集中できますが、子どものころ、特に小学生(1年)の頃の絵は『雑』でした。

その理由は『描くときには既に飽きているから』です。もう頭の中では次に描きたい絵を思い浮かべていて、早くそっちの絵に移りたいから早々に終わらせちゃう。そんなことが多くありました。で、次の絵を描くときには、また次のイメージを浮かべる、の繰り返しです。

あと飽きちゃうのは、『思い浮かべたイメージ通りに手が動かないために、嫌になっちゃう』こともあったかもしれません。

こんな事情から、僕の絵は『雑』でした。先生にも雑と言われましたが、代わりに『動きが出ている』と評されたのを覚えています。

この件、もしかしたらADHDが持つ『多動性』かも、と思ったのです。「動きが出ている」のも多動性が現れているとしたら、すごく興味があります(絵は残っていませんが、海で拾った貝に驚いているような絵でした)。



②机の中に物を詰め過ぎて、教科書を取り出せなくなった

2つ目は、『机の中に物を詰め過ぎて、教科書を取り出せなくなった』ことです。

これは小6のころだったんですけど、『家に教科書を持って帰るのが面倒くさい』ブームでした。

どういうことかというと、通常は授業のある教科のものだけ学校に持っていくわけですよね。授業のない教科のものは家に置いていく…ことをしていれば起きないことなのですが、僕はその時こう思いました。

全部教科書を学校に置いとけば、毎日用意しなくていいよね』と。『忘れ物もなくなるし一石二鳥だ』くらいに思っていたと思います。

ということで、机の中に全教科の教科書をぶち込むということになったのです。さらには当時は待っていた歴史のマンガまで突っ込みました(一応言っておくと、ロッカーの中や道具箱の中もご想像の通り「スクランブル」です)。

そうして詰め込み過ぎたある日、授業を始めようというのに教科書が出せなくなりました。まごまごしていたら、先生に後ろから頭を叩かれる羽目に。

以来教科書を置いていくことはなくなりましたが、子どものころは整理整頓が苦手でした。

ADHDを持つ人が『片づけられない』という話はよく聞きますが、こんな思考からなのでしょうか。


③書道の授業で上手く書けず、全身を汚した

3つ目は、『書道の授業で上手く書けず、全身を汚した』ことです。僕は今でも、書道をするのが嫌いなのはこれが理由になります。作品を見るのは好きですけど、自分でやる気には、もうなれません。

小学校3年生の時でした。習字の授業で決められた文字をみんなで書くわけですけど、なぜかいつも僕だけ全身が汚れているのです。『どうしてみんなは汚れないのかな…』と不思議だったくらいです。

どうして習字で汚してしまうのか、今でも原因は分かりません。いつもいつの間にかそうなっているんです。ただ、他の人よりも力の入れ具合や、向ける注意のバランスが悪かったのかな…と思っています。

大人になってもADHDの傾向があったけれど…

大人になってからも傾向として『靴を脱ぐのが面倒で、履いたまま家(寮)に上がる』ことがありました。当時同居していた同期の人が、呆れて僕の周りに新聞紙を敷いたほどです。ただこれはADHDのせいではなく、僕がだらしないだけの可能性が高いですが。

こんな僕でしたが、『ある機会』を境にこれらの傾向がなくなりました。

ADHD傾向は、大きな病気の手術から改善した

25歳の時に腎臓病の手術をした

僕は先天性の病気で尿管が狭いせいで、左の腎臓が膨れ上がっているという病気を持っていました(左水腎症)。これが分かったのが、25歳の時です。医師と相談し、今後のことも考えて手術することに決めました。

身の回りへの気遣いから、ADHD傾向がなくなっていった

手術に関する詳しい話はまた別の機会に話すとして、この手術のあと健康のために『自分の身の回りに気を遣う』ようになりました。それが仕事場のデスク周りにも、自分の部屋にも、服装にも、広がり始めたのです。

そうした気遣いが重なっていくうちにADHD傾向はなくなり、代わりに執着の強いASD傾向が強く出るようになりました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

実際に診断されていないわけですし、もしかしたら僕の性格だっただけかもしれません。ただもしADHD傾向があったとしたら、同じ方法で辛さや問題が緩和されるのではと思い記事にすることにしました。

少しでも当事者の参考になることができたら、幸いです。



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