必ず最後まで読んでください
こんにちは。フリーライターの林谷です。発達障害のひとつ、ASD(自閉症スペクトラム)を持っています。今から11個の少しだけ変な話をしますので、宜しければ最後まで聞いてください。
謎の告白1
新車を購入して2時間後、バンパーをはがして事故車にしました。『納車』って車屋さんに納めることなんだと学びました。そんなだから運転免許の本試験は4回落ちてます。天才的に車関係はダメです。
謎の告白2
当時付き合っていた彼女の誕生日デートでう○こを漏らしてしまい、「パンツが破れたから買いに行かせて」という苦し紛れな嘘をつきました。カルバンクラインの通気性の良い豪華なパンツでしたが、捨てました。
謎の告白3
新宿に5対5の合コンの幹事をやりました。ギャグなしでACミランのユニフォームレプリカを着て行きました。
一次会で、女子は全員帰りました。何か急な用事があったそうです。
証拠品を提出します |
謎の告白4
方向音痴がひどく、ひとりで新宿西口から出られません。妻に保護されたことがあります。
謎の告白5
小6のとき、教室に飾ってあったOさんの細長い壺の絵に見とれてしまい、今そこで水泳の授業から帰ってきた女子が着替えていたことを忘れていて悲鳴が。
過集中がひどかった時期があります。以降卒業まで僕はノゾキ魔扱いです。
それでも僕は…やってない。
謎の告白6
授業中前の席の奴に「○○ってどんな意味?(卑猥な表現)」とデカい声で聞くほど空気読まない発言をしました。本当に知らなくて話したんです。
でも、先生に怒られたのは僕じゃなくて前の奴。Aくんごめんなさい。
謎の告白7
お見合いパーティーで事前に作るプロフィールを15分で完璧に書いたら、参加者の女性にドン引きされたことがあります。押し過ぎだと。(好きな芸能人の似顔絵まで書いてましたから)
謎の告白8
学校名の雰囲気だけで受けようかなと思った高校は、女子校でした。
謎の告白9
小3のときのバレンタインデー。クラスの男子全員にチョコを配っていた女子からもらえなかったことがあります。僕と後ろの席のHくんだけスルーして行きました。罰ゲームか。
謎の告白10
いとこの自転車を乗り回して、塀に激突して壊したことがあります。
謎の告白11
仕事で数千万円の請求に関わる添付書類をシュレッダーしてしまい、同僚や先輩方にシュレッダーのかけらを拾わせるという最大の失態をしたことがあります。
趣味で言っているわけではありません。では、林谷は何が言いたいのか?
…何が言いたいのか、お分かりですか?
これは普段見えている一面と異なる『弱い一面』を、障害者雇用の方に見せていってほしいというお願いになります(こちらの記事でもお伝えしています。併せて参考としてください)。今回話したような『弱い一面』『失敗談』を見せてもらいたいのです。
それはなぜか。
発達障害を持つ方の多くは、幼少期の経験や過去の職歴、中には障害を持っている事実を受け止められない…。こんな理由で劣等感を持っていることが多いです。
僕自身もこの例にもれず、人と向き合うたびに『なんて自分はダメな奴なんだ』と落ち込んでばかりいました。
ですから障害者雇用などで入ったとき、周りの社員が全知全能、全てにおいて自分より有能だ。そう見てしまう可能性があります。
もっと言えば、自分の劣等感に束縛されて、他者の弱さを見つけることができないのです。若しくは受け入れる余裕がなくなってしまう。
こうなると、あなたに依存した関わり方をする可能性が出てきます。もしくは他者に対して警戒してしまい、心を開きづらくなってしまうこともあるかもしれません。
それで何かの拍子にあなたの弱さを感じてしまうと『嘘つき』『どうして言ってくれないんだ』と裏切られた気持ちになることもあります。
それまでにあなたの弱さが見えていないからです。ですから『弱点がないように見せといて、嘘ついていたのか』という”誤解”をしてしまいます。
また当事者本人はと言いますと、常に弱さを晒しているという感覚を持っていますから、客観的には全く弱さが見えていなくても、このような態度を示すことがあるかもしれません。
本来ならば、完璧な人はいません。ですから弱さがあるのは普通のことなのですが、当事者は弱さを受け入れる余裕がないために、不安定な気持ちになってしまいます。
こうなると心身へのダメージも大きくなっていくのです。だからこそ、発達障害を持つ方が早いうちに他人と平等な関わり方ができるよう、一歩、一歩だけでも歩み寄ってはくれませんか。
今回お話ししたような『バカ体験』は、分かりやすく極端なものを選んでいます。
ですからここまでなくても、こういった劣等感を取っ払う『あなたの弱い一面』を言ってあげてください。それでやっと、僕たちは「向こうも同じ人間なんだ」と気づくことができるのです。
あなた自身ももし障害を持っているなら、『自分も持っている』と伝えてあげてください。それを言って初めて、発達障害を持つ方が周囲と良い意味で対等に関われるくらいになります。
正直、仕事面の配慮や体調管理よりも、僕は第一にこれをやってもらいたいくらいです。なぜならこの劣等感の呪縛が解ければ、不安も緊張もなくなって主体的に動けるようになりますから。
自分から学ぼうと思えますし、自分で工夫して健康管理も頑張ってみようとも思いやすくなるのです。
自分だけ晒すのは損ではないか。そうかも知れません。さらにはお願いばかりで申し訳ありません。ただ最も配慮してもらいたいのはそんなところだよ、ということをどこか片隅でもいいです。覚えておいていただけますと、幸いです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
突拍子もなく、勢いよくこちらからお伝えする形になってしまいました。今回のメインテーマ『発達障害を持つ障害者雇用が入って来たら行ってほしいこと』について『劣等感』をポイントにお伝えさせていただきました。
届くのがあなただけでもいいです。それでももし何か職場で僕のお伝えしたことを形にしてもらえたのなら、ここでお伝えした意味はあったと感じています。
劣等感さえクリアできれば、何十倍にして返してくれることもあるでしょう。未来への投資として、ぜひトライしていただけますと嬉しいです。
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