【発達障害】『コミュニケーション』につまずいた時のおすすめ本3選

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こんにちは。フリーライターの林谷です。
発達障害・ASD(自閉症スペクトラム)HSPの両方を持つ当事者です(詳しくはこちら)。

今回は、発達障害の当事者の方が
コミュニケーションでつまずいたときにお勧めしたい本
3冊紹介します。

どれも僕が読んで感情が動いたり、深く納得できる内容のものでしたので、あなたも辛い思いをしていたらぜひ読んでほしい。そんな本についての話です。

発達障害も影響して、コミュニケーションにつまずいてきた

僕自身もコミュニケーションでつまずくことが多かった

どうしてこのようなことを伝えたいかと言いますと、僕自身も発達障害の当事者であり、昔からずっとコミュニケーションで苦しんできたからです。さらには本を読むことで、困難を解決させるヒントもあったから』になります。

このように仕事や友人、中には家族の方など何らかの形で人との対話に疲れている人、いませんか?今回紹介する本を読むことで、僕はこれらの悩みが『全解消!』…までは行かないにしろ、『それじゃ、今日からそうしてみようかな』と思えることで後々の関わり方でうまくいくようにもなってきました。

そのような体験をぜひしてもらいたい。ということでおすすめの3冊、紹介していきますね。
参考:発達障害とは | コミュニケーション・サポートルーム
参考:コミュニケーションの困りごと全般:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト


【発達障害】コミュニケーションにつまずいた時のおすすめ本3選

『ぼくを探しに』(シルヴァスタイン 作、倉橋由美子 訳、講談社)

『ぼくを探しに』(シルヴァスタイン 作、倉橋由美子 訳、講談社)
『ぼくを探しに』(シルヴァスタイン 作、倉橋由美子 訳、講談社)


1冊目は、
ぼくを探しに』です。

まず最初に紹介したいのは、『絵本』です。シカゴ出身の作家、シェル・シルヴァスタイン氏が書いた絵本を日本の作家である倉橋由美子さんが翻訳したものです。

いきなり絵本!?もっとこう『話し方マニュアル』とか『明日から使えるトーク術』とか話し方の本じゃないの?そう思った方、いるかもしれません。

はい、この本はそういった内容の本ではありません。メインは
『足りない自分をどう受け入れていくか』
画像に映っている、丸い主人公の生き方を辿りながら見ていくものです。

これは僕が思い付き、弾丸で『静岡のお茶畑が見たい』って新幹線で静岡まで行ったときに出会った本になります。

ただ静岡駅に着いても駅には当然お茶畑があるわけでなく、参ったなどうしよう…と付近を歩いていたら、絵本専門の本屋さんがあったので、入ってみたんです。
そこで出会った本がこの本でした。

『自分でいいんだなあ』『ダメな部分があってもいいんだなあ』と、自分を受け入れてもらえた、温かい感じがしました。

これ以降も、話し方の本は紹介しません。

僕もそうでしたが、大切なのは話し方やテクニックでなく、『受け入れ方』のほうだと考えているからです。受け入れができれば相手に沿った話し方ができ、労力なくコミュニケーションをとることもできてくる。そう考えています。

そのためにはまず、『自分自身』を受け入れることが大切だと思っています。そうしないと、他者の受け入れ態勢がなかなかできませんから。ということで、この本を紹介させていただきました。

『自分を受け入れられない』
『自分が気に入らない』
『何てダメな自分なんだ』
この本は、こう感じている人におすすめです。

本の紹介ページはこちら:「ぼくを探しに」既刊・関連作品一覧|講談社BOOK倶楽部

『笑って学べる心のおべんきょう ちっちゃいおっちゃん』(尾崎 里美 著、カナリアコミュニケーションズ)

笑って学べる心のおべんきょう ちっちゃいおっちゃん(尾崎 里美 著、カナリアコミュニケーションズ)
『笑って学べる心のおべんきょう ちっちゃいおっちゃん』(尾崎 里美 著、カナリアコミュニケーションズ)
2冊目は、
『笑って学べる心のおべんきょう ちっちゃいおっちゃん』
です。

この本ははじめ、今の妻からすすめられました。僕があまりにも自己不審、自己嫌悪が強かったので、妻が出かけている間に『これでも読んでなさい』と手渡されたのが、この本でした。

この本も、自分を受け入れられなくなったときにおすすめです。

かわいいキャラクターが登場して、コミカルなやり取りが面白いんですけど、その中でも自分が潜在的に持っている思考や、それに基づいて生ずる行動などを見直すヒントも話されています

この本を読むにつれて、僕は『本当に妻は帰って来るのかな?』と心配になるほど感情移入しました。なぜそうなったのかは、ぜひ本を読んで確認してみてくださいね。

本の紹介ページ:笑って学べる心のおべんきょう ちっちゃいおっちゃん | カナリアコミュニケーションズ
参考:認知行動療法とは|認知行動療法センターのご案内|認知行動療法センター

「すごさ」の認め方(篠田真宏 著、幻冬舎)

「すごさ」の認め方(篠田真宏 著、幻冬舎)
「すごさ」の認め方(篠田真宏 著、幻冬舎)

最後に
「すごさ」の認め方』という本です。
簡単に言うと、『他人のすごさをどう認めるか』受け入れ方のヒントを教えてくれています。

この本では、人間には4つの『脳』のタイプがあり、その考え方の違いを意識しながら対話していくと、お互いにストレスなく関わることもできてきます…このような感じです。

紹介されている種類を少しだけ説明すると

◆任務中心・衝動的思考

◆任務中心・規則的思考

◆人間関係中心・衝動的思考

◆人間関係中心・規則的思考

この4つです。

ちなみに僕は『任務中心・規則的思考』かなと感じています。決めた通りにしっかりやりたい。ASDの傾向が強い人は、このタイプかもしれません。

『自由』という概念もそれぞれ違っていて、『全部自由に自分で決められる』ことを好む人と『全部何も決めないで行ける』ことを好む人。捉え方の違いなど、勉強になった本でした。

本の紹介ページ:「すごさ」の認め方 - 自費出版の幻冬舎ルネッサンス新社

おわりに

どうでしたか。

今回は、コミュニケーションについて迷った時に読んだ、『自身や相手をどう受け入れるか』を見つけるステップに関わる本を紹介させていただきました。

どんなにきれいな話し方をしても、仮に適切かつ正しい言い方をしても、それでもうまくいかないことがあるのが、人間だと思います。

僕もよく『正しいことをしてるのに、うまくいかないのはおかしい!』と叫んでいました。それも相手の受け入れ方を身につけることで、『えっ、対話ってこんなに楽なの?』そう思える部分も少しずつ出てくるようになったのです。

最近本を読んでないな…人とどう関わったらいいか分からない…そんな方は、ぜひ『読書』からヒントを見つけてみませんか。

また、他にも良い本がありましたらコメント欄やTwitterのDMなどからぜひ教えてください。よろしく、です。




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