HSPとエンパス、3つの違い。スピリチュアルな世界の有無がカギ?

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こんにちは。林谷です。
今日は前々から気になっていた『HSPとエンパスの違い』についてお話しします。

今回はHSPとはどんなものなのか、エンパスとはどんなものなのかを説明した後、その違いについて説明していく、という流れです。

まずは両者の特徴をポイント整理しました。

【ポイント整理】HSPとは

HSPは心理学に基づいた『とても繊細な人』という意味

・『ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person)』の略称

・『とても繊細な人』を表す心理学用語

・5人の1人の割合でいるとされている

・1990年代始め、アメリカのエレイン・アーロン博士によって発表

・病気・障害ではなく、気質を表す

・医学的根拠はないが、心理学的な根拠はある

・人以外にも、鳥や猫、虫にもHSPがいると考えられている

・セルフテストによって判定

筆者である僕がこちらのサイトのHSP診断テストを受けたところ、最大129点(非常に強い)と出ています(最小マイナス52点、最大140点)。


【ポイント整理】エンパスとは

エンパスは『共感力がとても強い人』という意味

・エンパシー(empathy)とも言われる、共感能力が非常に高い人を表す

・アメリカのローズ・ローズトゥリー女史によって提唱された

・5人に1人の割合でいるとされている

・スピリチュアル、非科学的な視点から考えられている

・『サイコパス』の正反対の意味を示す言葉である

・目に見えないこと、スピリチュアルなことに興味を持ちやすい

・他者からの影響を受けやすい

・相手が何を考えているのか分かってしまうことが多い

僕がエンパス診断テストを受けたところ、『エンパス度70%』と出ました。まあまあ高い、くらいでしょう。


『繊細』『共感』『5人に1人の割合でいる』という共通点があるが、違いもある

HSPとエンパスはともに『繊細である』『共感性が高い』『5人に1人の割合でいる』という共通点があります。しかし提唱者が異なり、両者の違いもあるのです。今回は両者の違いについて、3点ポイントをお話しします。

HSPとエンパスの違い。~スピリチュアルな世界観の有無がカギ?

①HSPは科学的、エンパスは非科学的理論に基づいている

1つ目は『HSPは科学的、エンパスは非科学的理論に基づいている』ことです。

HSP心理学の視点から『気質・体質』として、そこから派生する行動や思考について分析されたものです。対してエンパスは、非科学的な視点から心や行動を分析したものになります。

元となる理論が異なる、という点が大きな違いの一つです。

②HSPの方が広い意味にわたっている

2つ目は、『HSPの方が広い意味にわたっている』ということです。

エンパスはあくまで『共感』にフォーカスした“能力”として考えられています。HSPにも同じように共感性の高さが考えられていますが、そのほか思考の深さや情報処理量の多さ、五感の敏感さなど、多岐にわたっていることも違いの一つです。

③スピリチュアルな要素の有無

3つ目は『スピリチュアルな要素の有無』です。

エンパス体質の人は、オーラやエネルギーなど目には見えないスピリチュアルな要素があります。対してHSP気質の人は必ずしもオーラが見える・感じるなど、スピリチュアルな要素があるとは限りません。

HSPは、あくまで『心理面』として、「表情を読み取る」「言葉を深読みする」という「目に見える表現」を重視しています。

ですから、HSPではあるけれどエンパスではない、という方がいてもおかしくはありません(少ないとは思いますが…)。


【私見】HSPとエンパスについて考えること

HSPは外側、エンパスは内側から見た「繊細さ」「敏感さ」なのではと考えている

僕がHSPとエンパスについて考えることがあります。

まず、割合としておおむね同じ割合いるとされているわけですから、完全ではないにしろHSP気質の人はエンパスである可能性が高いでしょう。僕はあまりスピリチュアル的なものは信じない方なのですが、こんなふうに色を感じるわけです。

色を見た時の感覚
二度目のお出ましです


…こんな感じなので、やっぱり僕にもエンパス体質はあると考えています。

ですから『人』を基準に、HSPが「人の外側」から見た「繊細さ・敏感さ」であり、エンパスが「人の内側」から見た「繊細さ・敏感さ」なのかな、というのが僕の私見です。

エンパスも、敏感で繊細だからこそ共感しやすいわけですから、現れ方の違いなのかなと、そう考えています。

【補足】ギフテッドの『過度激動』が加わると、もう意味が分からない(笑)

しかし、これらの体質・能力は、全てギフテッドの『過度激動』の特徴にも当てはまります。詳しくはこちらの記事『【HSP】これはギフテッドの過度激動?自身の五感を図で紹介』を参考としてもらえると幸いです(先ほどの絵も登場します)。

こうなると、自分の繊細はいったいどこから来ているのだろうと、意味が分からなくなるものです。HSP?エンパス?ギフテッド?僕は何者なのでしょう?

それぞれの特徴を細かく理解し、何に当たるのか、または複数の特性が絡むのかを見極めることも出てくるのでしょうか。



おわりに

いかがでしたでしょうか。

HSPとエンパス、イコールと思っていました。しかしこうして調べてその違いを知ると、少しスッキリします。

自分がどんな人間なのか。ラベリングし過ぎることはよくありませんが、それでも何者かを知るきっかけとして、やはりジャンルやカテゴリは便利な手段になります。

この記事もそうして、自分を知ることにつながることができましたら幸いです。



HSPに関する記事はこちら → 『ジャンル:HSP



【セットで読むと良いかも】



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