これは『第六感』?ライター作業で僕が感じるHSPの憑依体質

ライティングとHSPのアイコン

こんにちは。フリーライターの林谷です。
昔専門学校の担任の先生から『お前には第六感がある』と言われたことがあります。
今日はその「第六感」にちなんだ?僕も持つ『HSP』についての話がテーマです。

HSPは共感性がとにかく強い、というが…

いつの間にか対象とリンクしている自分がいる

僕はこちらの診断テストで、HSP気質が『非常に強い』と判定されました。20問近いアンケート式のテストでも、9割がたは該当します。よくHSPの特徴で、『共感性が強い』と言われていますが、僕もその傾向がかなり強いです。

とはいえよく『共感力』と言われる、周囲に歓迎されるようなスキルとは、ちょっと違います。僕が持っている『共感』は、相手の状況を想像し過ぎてしまい、いつの間にか『リンク(同期)』している感覚になるんです。iPodやiPhoneをご存じの方。まさにそれです。対象と全く同じ状態をイメージしてしまいます。

例えばTVを見て、刑事事件のニュースが流れたらいつの間にか被害者遺族の心理に『リンク(同期)』して不安が強まることがあります。不倫騒動の話題を見たら崩壊していく家族の映像が頭の中でイメージされて心配になってしまいます。

『相手』と言っても意識に入った対象のほとんどが共感の対象になり得ます。さらに共感と言っても自分の感覚で想像しているので、

刑事事件の被害者や被害者遺族=かわいそう。気が重くなる…

不倫騒動の家族=特に不倫された家族がかわいそう。先が心配になる…

という感覚でリンクしてしまうのです。ですから例えば刑事事件で言えばこの被害者遺族が犯人であったとか、不倫騒動で言えば離婚の口実ができて好都合に思う…という例外のケースも可能性としてなくはないはずです。それでも自分の主観でリンクしてしまうことが多いため、苦労することも多くあります…

まさしく、『感情移入が激しい』のです。それも意識なく自動的に反応してしまっているから、やっかいです。

であるがゆえに、こちらの記事で解説しているような『TVのニュースを見ない』とか、結構得る情報には気を遣っているのです。


HSPのリンクスキル。利点として活かせるケースもある

僕のHSP気質にも利点(メリット)がある

ここまで比較的『HSPの面倒なところ』ばかりお話ししてきましたが、今回特にお話ししたい点はその“反対”です。

僕はこうしてよく対象にリンクしては、心身を消耗してしまいます。しかしそのリンクすることを『スキル』に変えて活かせているのが、この『ライティング』になります。

【これは第六感?】ライティングで活きる、HSPの『憑依体質』

調子が良い時は、読み手と直接会話しながら記事を書けている

タイトルに『憑依体質』と付けました。僕は記事を書いていると、まさに『自分が対象としたい読み手』が自分に憑依してくる感覚になるときがあります。自分(記事を書く側)と読み手(読んでレスポンスする側)が同居しているような感覚です。

記事を書いていると、読み手の声が聞こえてくるのです。『いやあ、そんなこと言ったところで簡単にできるわけないでしょ?』と言われているような感覚になるときがあります。こちらの記事で『読み手と会話する記事スタイル』について話しましたけど、それを支えているのは間違いなく『HSP気質』と言えます。

前の障害者支援サイトでライターをしていた時も、こういう状態のときが6回に1回くらいの比率でありました。そういうときって作業もスムーズに進みましたし、読者の反応も良かった記憶があります。

ひとつひとつ、言葉の深い意味を考えながら書けている

またそのような『憑依=想像対話状態』にあると、ただ文字を書いている時以上に言葉遣いをとても気にします。『こう言ったらこう返ってくるのではないか』『これを言わないことで誤解を招くんじゃないか』ということへの心配が強くなります。

記事を書く中で『言葉選び』は、こだわっているポイントの一つです。ただ丁寧な表現を選んでいるわけではなくて、敢えて崩した言葉遣いをチョイスすることもあります。その場面で一番心にスッと入るかなという言葉を選んでいるのです。

憑依されていないときや、この感覚が上手く記事とかみ合わない時は説明過多で文字が多くなってしまいます。しかし良い時は読み手が本当に欲しい言葉を言ってくれていると感じてもらえる表現ができます。そうして前職のとき、サイト宛に記事についての感想をいただけたことは本当に嬉しかったですね。

最終的には、読み手の肩をポンっと手を添えてあげるイメージを意識している

これはまだなり切れていませんが、最終的には読み手と対話するだけでなく、重要な場面で読み手の肩にそっと手を添えてあげるようなイメージの記事を書ければ最高だな、と考えています。

会話は、主に聴覚に対する強い『憑依』だと思うのです。さらにそこに『触覚』に対する『憑依』や『リンク』ができるようになれば、より読み手の心に届く記事が書けるのではないかなと、日々自分のHSPを磨く?こともしています。


HSPは、活かせる

今回お伝えしたかったのは『僕はエセ霊能力者ということではありません。もっと言えば、ライティングスキルのことでもありません。一番伝えたいことは、『HSPは活かせるよ』ということなんです。

さらにその活かせる例として、『こんなものがあるよ』という例をお話ししたかったのが一番の理由になります。ですからHSP気質で苦しんでいる方は、活かせる部分は必ずあるから落胆することはないんだよとお伝えしたいのです。

【補足】憑依した記事を書くためにしていることは?

補足として、このような記事を書く際の憑依体質はどうやって身につけたのか。それについて説明しておきましょう。ポイントは3つです。

①記事の文章を入力している時に、スピーチをしている自分を想像しながら書く

②文字を入力しながら①のイメージで心の中で音読する

③記事で伝えたい『読み手の対象像』をパソコンモニターの前に浮かべる

④パソコンに向かって会話するようなイメージで文字を入力する

こんな感じでうまくいけば、『憑依モード』になれます。HSP気質が強い方で興味がありましたら、参考としていただけると嬉しいです。ただあくまでも僕のやり方なので、読み手と会話するような、共感されやすい文章を書くための具体的な方法についてはこちら『【ブログ書き方コツ】『読者と話す』記事で注意しているポイント4選』をぜひ参考としてください。

おわりに

いかがでしたか。

いつの間にか『いかがでしたか』締めに戻ってしまっていました(笑)。前の職場で記事を書く際のルールだったんですけど、職業病でしょうか。抜けませんね。

正直、HSPで感じるメリットとデメリットの割合ってくらいです。日常生活の中では疲れる要素ばかりで、強いて言えば頭痛とかで気圧の変化を感じて『もうすぐ雨が降るよ』という『リアル予報』ができるくらい。気にすることは多いしすぐに頭の中がいっぱいになるしで…まあめんどくさいです。同じ当事者の方、うなずいてくれているでしょうか。辛いこと、多いですよね…

でも、その『2』に価値を感じていることも事実です。文章や絵を描くような感性はなかっただろうし、ライティングもただWordの画面に向かって文字を打つイメージしかできなかったかもしれない。

反逆のHanged Man
林谷 隆志『反逆のHanged Man』(2020年)


そう考えると、このままでいいやって思えます。

8割大変だけど、価値はある。そうして同じようにHSP気質で辛い思いをしている方が、少しでも『価値』のきっかけに気づいてくれれば、僕は嬉しいです。


【セットで読むと良いかも】



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