HSPの共感能力を活かす~アドバイスの際に心がけていること3つ

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HSP気質からか、相談を受ける機会が多い

カウンセラーの資格を取ったのも、これらの事情から

こんにちは。林谷です。繊細な気質を持つ『HSP』の当事者です(詳しくはこちら)。そのHSP気質からか、職場や私生活などで他者からよく相談を受けることや、アドバイスをする機会が多いです。知人の話だと、僕には何か『相談したくなる雰囲気』があるそうです。

カウンセラーの資格を取ったのも、このような事情を踏まえて受けました。

HSPの持つ「共感能力」の可能性もある

想像以上に相手から『共感してもらえている』反応を受ける時がある

自分では意識していないのですが、僕は相手にとって的を得た回答をしているようです。この『ようです』というのは、自分の意図や意識を超えた部分があるため、このような表現を選びました。

僕はもちろん、相手がどうしたら気持ちが楽になるか、問題が解消されるかを考えて回答するわけです。しかしながら、自分の想像以上に『共感されている』と感じてもらえるようなのです。

これはHSPの共感能力なのかもしれない。ということで今日は、僕が相談を受けた時やアドバイスをするときに、どんなことを心がけているかについてお話しします。


HSPの共感能力を活かす~アドバイスの際に心がけていること

①客観視し過ぎず、相手の主観を第一に考える

1つ目は、『客観視し過ぎず、相手の主観を第一に考える』ことです。

代表的なエピソードとして、『幻聴が聴こえる』という相談を受けたことがあります。もちろん実際に『幻聴』かどうかは分かりません。本当は聴こえていることという可能性もあります。

ここで客観視し過ぎてしまい『それは本来は聴こえないものなのだから、気にしなくていい』と言ってしまったら、相手からすれば『突き放された』感じがするのでは、と考えたのです。

僕は、幻聴の経験はありません。ただ、「普通は…」「~は常識だろ」などで畳みかけられるような、理解されない苦労をたくさんしてきたのです。

だからこそ、客観視し過ぎず、『相手の主観を第一に考える』ことを心がけるようにしています。この件で言えば『本人には確かに聴こえていて、それで辛い思いをしている』ことは紛れもない事実なわけですから、そこに重きを置いて回答するように心がけました。

加えて少し余談になりますが、『何も、あなただけに聴こえることが嘘とは限らない。多くの人が聴こえていないだけかもしれないし』とも言いました。

これは「多数派なら真実」と決めつけることが嫌だったからです(こちらの記事でお話しした、○×ゲームの経験に基づいています)。

相手の主観を優先し過ぎることも良くありませんが、アドバイスの際には必要以上に

『普通』

『常識』

『正解』

このあたりを意識しないようにしています。

②悩みや問題をポジティブな記憶として変換できるよう、アイディアを考える

2つ目は、『悩みや問題をポジティブな記憶として変換できるよう、アイディアを考える』ことです。

これはどういうことか、説明していきましょう。僕自身、失敗した時などはいつまでも『あの時にこうしてしまった』とネガティブな記憶として残るケースが多いです。その重さに押しつぶされそうになることもあります。

そういった思いをさせないために、悩んでいる人に対してアドバイスする際には『どうしたらポジティブな記憶に変換できるか』を考えるようにしています。

最も多く回答するのは『その経験があったからこそ、プラスにつながるものとなる』ことを伝えることです。

失敗があったからこそ、対応策を身につけることができた。悩んでいたからこそ、問題を言語化して明確にすることができた…など、より具体的にプラス要素を考えて伝えることで、ポジティブに考えてもらえるように心がけています。

ただ、他人にはこのアイディアが浮かぶのに、自分自身の悩みに対してはそれができないのが、不思議なところです…

③相談したことに対して、相手に罪悪感を持たせないように心がける

3つ目は、『相談したことに対して、相手に罪悪感を持たせないように心がける』ことです。

僕自身もそうなのですが、相談する際って『こんなことを話したら迷惑じゃないのか…』という葛藤もありつつ、耐えられずにお願いする、というケースが多くあります。ですから相談をしたとき、相手にそのような『罪悪感』を持たせたまま終わることはしたくないのです。

打ち明けてくれたことにお礼を言う、自分を頼ってくれたことに感謝する、またいつでも相談を受けられる旨を伝える…など、『ウェルカム』な姿勢を相手に伝えるようにしています。

アドバイスしたことで相手の問題が解決・緩和されると嬉しい

やっぱり、相談してきた相手がその後問題を解決させたり、悩みが緩和されたりする状況を見ると、嬉しいです。

ネガティブな感情は、僕自身にとっても辛いものとなる可能性もあります(詳しくはこちら)。何より辛さが自分にも伝わってくることが多いですから、できる限り解消させてあげたいという気持ちもあるのです。

そういった意味でも人の悩みに向き合う機会は、今後も作っていこうと思っています。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

これが実際、HSPの共感能力が関係していることなのか、自分にはわかりません。ただ、他者の悩みに向き合うために今回のような心がけをしていることは事実です。

同じHSP気質を持つ方に『自分にもできるかも』と感じてもらえるきっかけとなりましたら、幸いです。


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