【発達障害】色彩検定を活かして視覚過敏に優しいブログを作る件

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こんにちは。フリーライターの林谷です。

上の文章、微妙ながらも見えました?よく見たら『白い文字』が見えるかもしれません。いつもながらの『こんにちは。フリーライターの林谷です。』のあいさつ文になります。

こんなこともまた、今回のテーマになります。
今日はそんな『ブログと色彩』に関する話をします。

本題の前に今回のタイトルにある『色彩検定』『視覚過敏』について説明しますね。

色彩検定とは

色彩検定とは、公益社団法人 色彩検定協会が主催している文部科学省支援の公的資格です。色彩に関する様々な知識を学ぶことで、美術関係の仕事や服飾関係、インテリア・エクステリアデザインの仕事などに役立つメリットなどもあります。

検定の級は現在、

◆1級…色彩のプロ向け
◆2級…色彩を実務に応用したい方向け
◆3級…初めて色を学ぶ方向け

◆UC級…色のユニバーサルデザインを学ぶ方向け

この4種類があり、僕はこのうちの『2級』を取得しています。こちらの記事でも少し触れましたが、就労移行支援事業所に通っていた時にスタッフの方に無理を言って、勉強する時間を設けてくれたのです(もちろん、指定の学習をしたうえでです)。家でも懸命に勉強して、3級を飛ばして2級に合格できました。スタッフの皆さま、有難うございました。

なぜ飛び級したのかと言うと、『敢えてリスクを取って懸命に取り組むため』と『実務に活かしたいから』です(イラストやデザインの仕事を希望していました)。

色彩検定認定証 2級

『色彩検定ってどんなことを勉強するの?』『どんな仕事に活かせるの?』など検定について詳しくはこちらのページにアクセスしてみてくださいね。


視覚過敏とは

視覚過敏とは感覚過敏のひとつで、光や色彩などの視覚効果に対して刺激を受けやすい感覚です。発達障害やHSPの当事者の方も、このような感覚に悩んでいるケースがあります。主な具体例として、

◆蛍光灯の光や太陽の光がまぶしくて辛い

◆パソコンモニターの光がまぶしくて、すぐに目が疲れてしまう

◆特定の色を見ると目が辛くなる

このような特徴を持っており、程度によっては仕事面などで配慮を受けるようお願いするケースもあるなど、他者には分かりづらい生きづらさを抱えているのです。

僕は発達障害HSP『二刀流』ですが、比較的視覚過敏はないほうです(聴覚過敏が激しいタイプで苦しい時があります)。しかし就労移行支援事業所やデイケアなど過去に関わった当事者の方の中には、眩しい日光が苦手で昼間でもブラインドを閉めてもらっていたり、パソコンのモニター画面に暗いフィルターを付けるなどの対処をしているケースを見てました。

そういった生きづらさを近くで見てきたこともあり、はたまた種類は違えど過敏な感覚を持っている自分としては、視覚過敏に対しても意識していきたいことでもあるのです。

このブログでは、発達障害の当事者で視覚過敏で苦しむ方にも知ってもらいたいことを発信していこうと思っています。そのために少しでも気持ちよく見てもらいたいと思い、工夫していることを紹介していきますね。


【ブログのデザイン】色彩検定を活かした視覚過敏への配慮ポイント(発達障害にも?)

蛍光色や眩し過ぎる色彩を極力避ける

ブログの中で視覚過敏に配慮していることは、『蛍光色や眩し過ぎる色彩を極力避ける
ことです。

よくサイトとして目立たせるために、蛍光色を使うケースがあります。あれはあれで目を引くので効果的なのですが、視覚過敏を持つ方には、『目が痛くなる』ような刺激を与えてしまうことになる可能性があるのです。

ですから蛍光色を使うのはワンポイントのみで、サイト全体には極力使わないように工夫をしています。色彩検定では、目の仕組みや働きや光の仕組みなども学ぶため、参考としました(試験としては苦戦しましたが)

さて、冒頭の白い文字の正体。それもこの工夫の一つです。実はこのブログの記事背景色は『白』ではありません。厳密には『やや灰色い緑系の色』を使用しています(カラーコードで言うと『#eafaee』)。

これもまた、白は眩し過ぎて見えづらい』という方がいることも踏まえた工夫です。詳しく説明するとこんな感じです。

『この違い、分かりますか?』使用している配色

配色例1
#eafaee やや灰色い緑系の色

配色例2
#ffffff 白色
※見やすくするために、緑色の枠線を付けています。

白と比較するとこんな感覚になります。イメージとしては好きな緑で『和紙』のような温かさを表現しつつ、かつ文字が見えやすいようにバランスを考えて決めたのが今の配色です。

ただ、発達障害ならではの好みの色彩も考慮している

これは視覚過敏とは関係がないことなのですが、発達障害を持つ方は考え方が『白か黒か』になる傾向があるなど、曖昧なことを好まないケースがあります(白黒思考に関してはこちらをご覧ください)。

これの影響なのか、発達障害を持つ方が好みやすい色として、『原色』や『はっきりとした色』を好む方が多い感覚があるのです。または僕のように『緑が好き』など、特定の色への強いこだわりがあるケースも多く見ます。

このケースも考えると、『視覚過敏の方に刺激を与えない色』でありつつ、『できる限り原色(はっきりした色)を使用する』ことをしてみよう、と考えたのです。

このような考慮をまとめると

◆視覚過敏の方への刺激が少ない色

◆発達障害を持つ方が好むことの多い原色やはっきりした色

◆かつ、僕の好きな色
この3つのバランスを考えた結果、サイドバーの背景色など全体の配色を『深緑ベース』にしています。

おわりに

いかがでしたか。

僕としては『視覚過敏』や『発達障害』を考慮してブログをデザインしていますが、実際には『目が辛くなる…』『自分は淡い色も好きだけどなあ…』というケースもあるでしょう。

緑は変えられませんが『こんな配色だと嬉しいな』というものがありましたら、ぜひTwitterアカウントまでDMいただけると嬉しいです。

全部にお応えできるかは分かりません。でもできる限り快適に見られるブログを目指していきますね。

【セットで読むと良いかも】



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