ASD・HSPを両方持つ僕の感覚過敏4つ。第六感までも敏感に?

低気圧に悩むASD・HSPの二刀流

こんにちは。フリーライターの林谷です。
今日は『発達障害HSP』この両者が持ちやすい傾向のある『感覚過敏』についてお話しします。

発達障害・HSPともに感覚過敏に悩むケースが多い

僕は発達障害のひとつASD(自閉症スペクトラム)と、繊細な気質が特徴的なHSPの両方を持っています(詳しくはこちらの記事をご覧ください)。この両方でよく「感覚過敏」に悩みやすいという話題を目にします。代表的な感覚過敏の例として

視覚…光や特定の色彩による刺激を受けすぎてしまう

聴覚…音量や特定の音質を聴くことでストレスを受けやすい

嗅覚…特定のにおいなどにストレスを感じやすい

その他味覚・触覚などの五感を含め、乗り物酔いをしやすいなど、五感に属しにくい感覚に対する過敏もあるのです。

僕もまた例にもれず、感覚過敏を多く持っています。ASDとHSPを両方持っている分、過敏な幅も広いです。ではさっそくどのような感覚に悩んでいるか、僕が持っている主な感覚過敏を4つ紹介していきます。

【第六感までも!?】ASD・HSPを両方持つ僕の感覚過敏

①聴覚過敏

1つ目は『聴覚過敏』です。僕の中ではもっとも強く現れる感覚過敏になります。また、この後紹介する感覚過敏の「窓口」になっていることも多いです。ただ大きな音や一般的に言われる騒音などは比較的問題はなく、苦手な音の質は以下の通りです。

◆人のひそひそ話や、それに類似した声質

◆ボソボソ独り言を言う

◆高圧的・攻撃的な声質

これらの音の『判別するのに労力がいる音』『警戒心をあおるような音』が嫌いで、ストレスを感じやすいです。これに関しては、反応すると自分から拾いに行ってしまうことが多くあります。一度気になると後は逃げることができず、どんどん気を削られていくことで苦しんでしまうのです。

なので、それならば『聞かなければよいだろう』と思われるかも知れません。しかしながらこれは自動的に入ってくるものなので、意識的に防ぐことはできません。本当に辛い時はヘッドホンをつけて歩くくらいしか、いま方法は見つかっていません。

②触覚過敏

2つ目は『触覚過敏』です。これに関しては一般的に言われている、衣服や素材に関する不快感はあまりありません。強いて言えば、洋服のタグが気になるくらいでしょうか。

ですので、どちらかというと僕が悩む触覚過敏は、『HSPのパーソナルスペースの広さ』にも関係していると思います。

代表的なのは電車の中。座席に座っていて、隣の人と肩が触れ合うことがとても辛いです。これは該当する人には申し訳ないんですが、『肩幅が広い方は隣に座らないでくれ』と思うほど、肩が触れることがすごく不快です。本当に該当する方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

これがなぜパーソナルスペースと関わりがあるのかと言うと、『自分の領域にずかずか入り込まれる感覚がある』からです。座られた瞬間に席を立つほど、僕はこの状況を避けます。基本的には、知らない人とは触れ合いたくない、と言うのが本音です。
ただ、満員電車で触れ合う分にはそれほどストレスにはなりません。もちろん窮屈で辛いですが、この『領域を侵された』『触れ合うことで辛い』というストレスはないのです。これはおそらく初めから『そういうものだ』と心身で認識しているからだと考えています(ただ、情報量の多さに結局疲れてしまうのですが…)。

③気圧の変化による過敏

3つ目は『気圧の変化による過敏』です。こうなると、もう五感ではなくなってきますが、『気象病』と言われるほど、これに悩む方は多いのではないでしょうか。

感覚的には『低気圧への変化』が最も苦手です。もっと細かく説明すると、『雨が降っている時』よりも、『もうすぐ雨が降りそう』という変化の瞬間が最もつらく感じます。意外と雨がザーザー降っている時は大丈夫で、これから雨が降りそうでまだ雨がぱらつきもしていない…けれど何となく空気が湿っていて…という状態になると、頭のこめかみを強くつかまれている感覚になります。

まさにプロレス技の「アイアンクロー」みたいな感じです。別の表現で言うとマンガ『クレヨンしんちゃん』のみさえのぐりぐり攻撃。そんな感覚がずっと続きます。

さらにこれが雨が上がって晴れたりすると(気圧が急上昇すると)、締め付けられていた頭が急に膨張する感覚になります。これによって、とんでもなくきつい眠気に襲われる「おまけつき」もあるのです。

また、自身で行っている「気圧対策」をこちらの記事でまとめています。参考としていただけましたら幸いです。


④他人の負の感情

4つ目は「他人の負の感情」です。こうなると『第六感?』と思われることもあるかもしれません。しかし僕はこの感覚でうつ病の症状になることもありましたし、これがもとで会社を辞めたこともあります。

これ、僕に向けた負の感情であるとは限りません。全然僕とは関わりない第三者同士の負の感情でも具合が悪くなるほどです。実際に経験した例をいくつか紹介していきます。

負の感情への過敏:具体例

事例1:カフェにて
カフェで一人コーヒーを飲んでいたら、ふと隣に座っていた女性2人組の会話が耳に入ってきた。誰か個人の悪口を言っているようだった。その悪口の対象人物に対してより、そういった負の感情があらわになっている2人に対して不快になり、息苦しくなってカフェを出た。

事例2:職場の女性同士、水面下での争い
職場で同じオフィスの女性社員同士が、表向きではそれなりに接しているものの裏のネガティブな感情が見えてしまう。自分は一切関係がないのに気持ち悪くなってめまいなどのうつ症状になったこともあった(詳しくはこちらの記事で紹介しています)。

このように、道端でバッタリこういう機会に遭遇することもあるので、防ぎようがありません。できる限り察知したら早めに回避する、今のところやれる対処はそれだけです。

感覚過敏による不調を緩和するための工夫は?

これら感覚過敏によって不調を招くことはありますが、毎回こうなっていては心身が持ちません。ですから対処として問題なく生活ができる状態になるよう、下記のような対処をしています。

感覚過敏を防ぐために行っている対処

①脳を休ませる工夫をする

→脳のアイシングをする、頭皮付近のマッサージを行ってほぐすなど

②疲労状態では、極力出歩かない

→このような不快な感覚を拾うセンサーがより強化されていることが多い

③可能な限り、過敏になりやすい原因をシャットアウトする工夫をする

→聴覚に関してはヘッドホンを付けるなど

④過敏になりやすい傾向を知る

→僕の場合負の感情も含めて『耳』からキャッチする感覚が多いので、ヘッドホン装着や人のいるところに近づかないなどで機会を減らす工夫をする

今現在は、このような対応をしています。『他にもこんな方法があるよ』と言う方は、ぜひコメント欄か、こちらのTwitterアカウントまで教えてください。切実です…

おわりに

いかがでしたか。

感覚過敏は、『もう慣れてきたかな』と思うとまた辛い目に遭ったり。新しい対処をしてクリアできたかなと思うと、また新たな問題が発生したり…その繰り返しが続いています。

昔と比べて『感覚過敏』を知る方が増えたからか、前ほど僕は『ガラスの貴公子』『ヨワヨワしい』と言われることは少なくなりました。ただそれでも、なかなかこの苦しさに気づいてもらえないことでさらに苦しむ…そんな事情は今でも続いています。

少しでも状況を伝えられればと思い、こうしてお話しする機会を作らせていただきました。ここまで読んでくださって、有難うございます。

このブログでは他にも発達障害(主にASD)HSPについての記事を紹介しておりますので、ぜひご覧になってください(各名称部分がジャンル記事のページへのリンクになっています)。とても喜びます。


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