こんにちは。フリーライターの林谷です。
感覚過敏を持ちやすい、『ASD(自閉症スペクトラム)』の当事者であり、かつ周囲の情報を得て不安を招きやすい『HSP』の当事者でもあります。
もちろん、両者はこれ以外にも様々な特徴や悩みを持っていいます。しかし今回は、この『発達障害を持つ人が持ちやすい感覚過敏』と『HSP気質の人が抱えやすい、周囲の事情への不安』が組み合わさった話なのです。
『コロナ禍』未だ続く
『コロナ』の不安は絶えない
この記事を書いている2020年8月現在、新型コロナウィルスの勢いはいまだ衰えていません。情報を良く見ると、ここ最近の感染者数の増加しており（検査件数が増えていることもありますがそれを踏まえても）、安心できるレベルではありません。
発達障害を持つ方・HSP気質の方にとっても辛い状況が続く
【発達障害】感覚過敏の「触覚過敏」のためにマスクを着けられない
発達障害を持つ方の中には、触覚が過敏なためにマスクが肌に合わず、着けられないという方もいます。
しかしこの「コロナ禍」であるため、「感染させられるのでは」という不安を持ちながら生活している方が多くいます。もちろん、僕もその一人です。
…となると客観的に見て、マスクを着けられない人＝マスクを着けていない（不謹慎な）人と感じさせてしまうおそれもあります。そのように「マスクを着けられないこと」を理解されないことで辛い思いをされている方もいるのです。
そのため下記の参考リンクの様に、「マスクがつけられない」意思表示カードなどを作成し可視化に努めている動きもあります。
またこちらのサイト記事のように、『扇子型のマスク』なども開発されています。このように肌に密着させることに不快感を持つ方が、少しでもコロナ対策を行えるためあらゆる研究もされているのです。
自閉症傾向が強いと、マスクを着けている方を見て不安を抱く方もいる
また、発達障害を持つ方の中には自閉症傾向が強く、「見えていないもの」に対して想像をすることができない方もいます。画像でいうとこんな感じです。
この画像のようにマスクをしている人を見て、『マスク部分は空洞で何もない生物』と感じている人もいます。そのためこのような得体のしれない生物がわんさかいる…そんな不安の中で生活している方もいるのです。
この話はこちらのサイト記事を見て知りましたが、僕自身も本当にびっくりしました。
【HSP】マスクを着けていない人を見て、さまざまな不安を感じる
対して周囲の情報をキャッチしやすい、HSP気質が強い方からすると、どのような事情であっても『マスクをしていない人』は脅威と感じる方もいるかもしれません。
コロナに対して必要以上に警戒してしまうことや、マスクをしていない人に対して様々な想像をしてしまってストレスになる…そのようなことで苦労しているケースもあるのではないでしょうか（僕もそうです）。
ちなみにこちらの記事で、僕自身の『コロナ情報と向き合う工夫』について紹介しています。宜しければぜひご覧ください。
ASD・HSP両方持つ僕（筆者）自身は、どう感じているのか
感覚過敏・HSPどちらの苦しみも理解できる
冒頭でも触れたように、僕は発達障害であるASD(自閉症スペクトラム)と、HSP気質の両方を持っています（詳しくはこちらの記事で解説しています）。
僕はマスクを着けられます。しかし感覚過敏を持っているので、マスクを着けられない方の苦しみも良く分かります。
そう分かっていてもHSP気質も強いため、やはりマスクを着けていない方を見かけると、恐怖心や警戒心が芽生えてしまうのが正直なところです。
救いなのは、過敏な感覚の事情を知っているから、マスクを着けていない人に不満や怒りを持たないように気を付けていることでしょうか。
マスクを着けられない方の問題をなくし、発達障害・HSPどちらの不安も解消させたい
僕はこのような発達障害・触覚過敏を持つ方の
『マスクを着けられない不安』
『マスクを着けられないことを理解されない不安』
HSP気質が強い方の
『マスクを着けていない方を見て、さらに膨れ上がるストレスや不安』
この３つを何とか解消できないか、自分の拙い知識ながら考えました。その結果、“２つ”の『代替案』が浮かびました（厳密には１つ＋α）。少しでも実現の参考になれれば幸いです。
【２つ】コロナ不安でもマスクを感覚過敏で着けられない時の代替案
①ヘッドホン型ガード
１つ目は、『ヘッドホン型ガード』です。イメージ画像を作りました。下の画像を見ていただくと分かりやすいです。
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| 装着イメージ |
ヘッドホンにノイズキャンセリング機能も付ければ、聴覚過敏にも対応可能にできるかもしれません。理想を言えば、このガードはUV（紫外線）カット機能も付け、この夏の「マスク焼け」にも対応できれば最高です。
②キャップ型ガード（に＋α）
２つ目は、『キャップ型ガード』です。これもまず画像を見ていただけますと助かります（ちょっと拙い絵ではありますが）。
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| 装着イメージ |
キャップ型は肌に直接密着する部分がなく、ガードすることができます…
…と言いたかったのですが、すでにこちらのサイトでも販売されていたので、開発済みでした。調査不足…残念。
視覚過敏で、光が苦手な方のためにガード部分を暗くする工夫を
…ということもあるので、（画像にはないですが）このキャップのガード部分を暗くして、「眩しい光が苦手」な視覚過敏の方が着用できるようにすることを「プラスで」考えました（これもあるかもしれませんが）。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
結果的に新規は「１つ」の代替案となってしまいましたが、何とかマスクの代わりになるものはないかと考えてみました。また、さらに問題を解消できるアイディアが浮かびましたらここでお話しさせていただきます。
2020.9.21 追記
最近、眼鏡タイプのフェイスガードを見かけました。人の発想力ってすごい。
【セットで読むと良いかも】
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