発達障害・HSPともに「感覚過敏」に悩みやすい
今日は感覚過敏のうち「聴覚過敏」について紹介
こんにちは。フリーライターの林谷です。
タイトルの「発達障害」「HSP」両方を持っています。
今日はそんな発達障害を持つ方や、HSP気質の方が悩みやすい「感覚過敏」のうち「聴覚過敏」についてお話ししたいと思います。
感覚過敏に関して詳しくは、こちらの記事『ASD・HSPを両方持つ僕の感覚過敏4つ。第六感までも敏感に?』を併せて読んでいただけますと幸いです。
参考:【図表でわかる!】発達障害 × 感覚過敏・鈍麻 | 「我慢が足りない」わけじゃない!7つの感覚に分けて解説 : 【図表でわかる!】発達障害 - TEENS
参考:感覚過敏とは | 感覚過敏研究所
参考:HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?その特徴や症状|心療内科・精神科|うつ病治療の新宿ストレスクリニック
聴覚過敏で辛いことばかり…
必要以上に聴こえることで、疲れることがある
僕自身も、感覚過敏を持っています。僕で言えば「ひそひそ話の“音”」などが苦手なのですが、そうした特定の音質に対し、苦労している方が多いのではないでしょうか。
また、不快になるのが「工事の音」や「自動車の走行音」など、分かりやすい騒音だけではないでしょう。周囲から『えっ!?そんな音で?』と思われるような音を不快に思うことが多いのが、聴覚過敏の特徴と言えるかもしれません。そのため、周囲から「気にし過ぎ」など理解してもらえない辛さもあるのではないでしょうか。
『気圧変化』『気象病』にも聴覚過敏が影響している考え方もある
また、最近では気圧変化による不調『気象病』の原因が『聴覚過敏(内耳の過敏)が関係しているのではないか』という考えも出てきています。もし本当にそうであれば、必要以上に聴こえる以外の辛さもあったわけです。
僕の気圧変化には弱く、よく不調になります。そんな気圧の変化(主に気圧低下時)に工夫していることをこちらの記事で紹介しているので、併せて読んでもらえると嬉しいです。
参考:気象病について | メディカルノート
そんな辛い聴覚過敏をポジティブに考えたい
聴覚過敏というと、それまで「不調・不快の原因」というイメージしかありませんでした。ただ、せっかくの「特徴」なのだからポジティブな考え方をしたい。そう考えるようになったのです。
水の音にも様々なパターンがありますが、まさに僕にとっては『いろいろなマッサージを受けている』感覚になります。
では、『水の音への“良い”聴覚過敏』について、今回は様々な音のパターンに分け、図も交えて紹介していきます。
【発達障害・HSP】聴覚過敏の楽しみ方例。水の音でのリラックス状態を図で解説
①波の音
水関係の音で定番なのは『波の音』ですよね。波の音は過敏な方でなくても好きという方が多い音ではないでしょうか。
僕の場合、波の音を聴くとこんな「マッサージ効果」があります。
上の図のように、『脳をさすってもらっている』感覚を受けるのです。マッサージ屋さんで受ける時、最初にしてもらうことが多い動作ですね。そんな感じで、ソフトに脳を撫でてくれているような感覚になり、リラックスできます。
②水滴が落ちる音
次に『水滴が落ちる音』になります。つい最近、YouTubeなどの動画サイトでこういった自然音の動画が多くアップされていることに驚きました。
洞窟や鍾乳洞内で水滴が落ちる音、水滴が水たまりに落ちる音、全部好きです。これらを聴いていると下の図のような状態になります。
マッサージで言うと「たたき」です。超音波マッサージともいえるかもしれません。
優しくトントンと脳を叩いてくれている感覚になり、リラックスできます。ときどき気持ちいいところに『キン!』と音が鳴るあたりが、マッサージのツボや凝り部分に当たった時と同じ感覚です。
③水中(海中)の音、泡が吹かれる音
3つ目は『水中(海中)の音、泡が吹かれる音』です。僕は同じ感覚を受けるので、同様のくくりにしました。
水の音の中で最も好きで、最もリラックスできます。どんな状態になるかというと、こんな感じです。
マッサージでいうと『もみ(強)』ですね。脳内で泡がぶつかる『脳内ジャグジー』ともいえるかもしれません。
泡が『ブクブク』となると、ギュッと押されているような、そんな気持ちよさを感じるのです。
④水が沸く音、川の流れの音
4つ目は『水が沸く音、川の流れの音』です。これもまた同様の感覚があるので、同じくくりにしています。
川の流れの音も、リラックス音としてよく使われていますよね。また水の沸く音も同様に、僕にはこう感じます。
マッサージでいうと『もみ(弱)』です。表面部分を浅く押してくれているような、そんな気持ちよさを感じます。
⑤雨が傘に当たる音
5つ目は『雨が“傘に当たる”音』になります。この『傘に当たる』がポイントです。
普通の雨の音も、リラックス音としてよく使われています。僕は嫌いな音ではないですが、あんまりリアル過ぎると「本当に雨がひどいんじゃないのか」と心配になるのです(今、動画サイトでは本当にリアルな自然音の動画が多くアップされています)。そのため、家の中では発生しない雨の音だとリラックスできます。
また、『雨が傘に当たる音』が好きな理由はもう一つあります。それは感覚的な理由です。図で解説していきましょう。
図での表現が難しいのですが、このように細いものが当たる感覚があるのです。
また心地よさで近いものとして、脳内でビニールの「プチプチ」を永遠につぶしているような心地よさがあります。念のために「プチプチ」がどんなものか画像を貼っておきますね。
※フリー画像です |
このプチプチ感が、リラックスに繋がっています。
この5種類の快感を組み合わせ、過敏さで疲れた耳を癒しています。
聴覚過敏で不快な音があるなら、快感な音がどこかにあるかも?
聴覚過敏によって、自分が心地よく感じられる音がきっとある
今回この記事でお伝えしたかったことは、『聴覚過敏で不快な音が存在するのであれば、その分心地よくなれる音も存在するのではないか』ということなのです。
僕の様に水の音に心地よさを感じる方もいるかもしれません。焚火の音なども良く動画サイトに上がっていますね。あとは森の葉っぱが風で揺れる音とか。自然音だけでなく、音楽に心地よさを感じる方もいるでしょう。このメロディラインが好きで何回も巻き戻して聴いてしまう…それは僕でした。
最近では『ASMR』という、脳に快感を与える音というものも話題になっています。耳掃除の音やご飯を食べる『咀嚼(そしゃく)音』の動画などもよくYouTubeなどで見かけますね(ちなみに僕はどっちにも特別心地よさは感じませんが、人気があるみたいです)。
そのような自分にとって『心地良くなれる音』を見つけることによって、聴覚過敏との付き合い方も変わって来るのではないでしょうか。
おわりに
いかがでしたか。
今回は、感覚過敏の違った一面を紹介しました。この記事で、自分が持つ感覚過敏の中に少しでもポジティブな部分がないだろうか、見つめ直してくれるきっかけになれましたら幸いです。
【セットで読むと良いかも】
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→『ジャンル:発達障害』
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