『モーニングルーティーン』についての話です
こんにちは。林谷です。
今日は僕がこれまでに経験した仕事
◆通勤スタイル → 障害者雇用での事務の仕事
◆在宅スタイル → 障害者支援事業でのライターの仕事
この2つの仕事をしていた際、毎朝どんなルーティーンを意識していたかをお話しします。
仕事に行く”スイッチ”を入れるルーティーンがあった
なんとなくモチベーションが上がらないという日がある
朝起きて仕事に行く際、『“心身が辛い”というほどでもないけれど、何かモチベーションが上がらないなあ…』と思うことがありました。仕事を休むというほどではないけれど何となくだるくて体も心も重い…そんなことはありませんか。
安定して仕事に取り組むためにルーティーンを設けた
僕は31歳のころにうつ病を経験し、朝身体が動かない状態を体験しました。ですから無理は禁物なことも充分理解しています。しかしながら『ちょっとテンション上がらないなあ』くらいで仕事を休んでいると、キリがありません。
そのためこのような時でも安定して働き続けるよう、スイッチを入れやすいルーティーンについて工夫してきたのです。
では今回は、『通勤スタイルの場合』と『在宅勤務(テレワーク)の場合』の2種類でどうやってモチベーションを保ったか、ルーティーンを紹介していきます。
【発達障害・障害者雇用体験談】朝仕事を始めるまでのルーティーン
スイッチの入れ方の基本は『ツマミ』式
まずどちらも共通していることとして、スイッチの入れ方は『カチッ』と一瞬で変えるスタイルではなく、『ツマミ』のようにジリジリ少しずつスイッチを入れていく方式です。
そのためギリギリで動くということは苦手で、時間をかけてモチベーションを高めていく感じになります。
これは「急な変化が苦手」という自身のASD特性も影響しているのかもしれません。そのため変化の負担が少ない方法を自然と選んで行っていました。
通勤スタイルのルーティーン
まずは通勤スタイルの時のルーティーンです。時系列に沿って解説していきます。
【通勤スタイルのルーティーン】
①前日帰宅後
スーツでの通勤の為、前日のうちに服装の準備をしておきます。混乱しないよう決められたポケットの中に定期券やシャトルバスの乗車券を入れておき、ロッカーのカギもまた決められた場所に入れておきます。翌日は『着るだけ』の状態にし、朝の負担を減らすためです。
②朝・起床後
朝は決められた時間に起きていました。アラームはセットしていましたが、体が覚えていて自分で起きられるような状態になっていました。朝食は軽くパンを食べてから出かけるスタイルがメインでした。
バタバタすると体に悪いので、1時間くらいかけてゆとりを持って出かけます。
③通勤電車に乗車
通勤の電車に乗ります。乗車時間は10分程度です。ここでスイッチを1段階上げていました。乗車中は何をすることもなく、ここではリラックスするようにしていました。
④カフェで休憩
駅に着いたら通勤のストレスから一呼吸置くために、カフェでコーヒーを飲みながら体を休めます。ここで手帳を確認し、今日の体調などを記入していきます。
この際にスイッチをもう1段階アップです。シャトルバスが来るまでの30分くらいをここで過ごします。
⑤シャトルバスに乗り、オフィスで着替えてMAXにスイッチを上げる
この後シャトルバスに乗り、1時間ほど乗車時間があります。ここで体調に合わせて疲れていれば眠る、問題なければ手帳の整理などをしていました。
このバスに乗り職場に近くなった特定の場所でスイッチを高めるようにしていました。ネクタイをこのタイミングで締めていたほどです。
この後業務開始まで30分くらい空くので、休憩所で通勤でのざらついた感覚を整え、着替えて仕事に向かう…という流れでした。
場所を変えることを『切り替えのタイミング』としていた
このように通勤スタイルのときのルーティーンでは、「電車」や「カフェ」など場所の変化とともに少しずつスイッチを上げていく感覚で臨んでいました。
在宅勤務時のルーティーン
在宅勤務(テレワーク)の時は通勤がないので、場所による気持ちの変化を行うことができません。本当にモチベーションが上がらない時はカフェなどに行くなど対処しましたが、基本的には自宅でモチベーションを上げるように工夫したのです。
在宅勤務では、場所の代わりに『行動』でもってスイッチを上げるようにしました。流れについて解説していきます。
【在宅勤務時のルーティーン】
①前日
前日のうちに、明日の朝行うべく家事を最短で済ませられるように準備をしておきます。
◆洗濯物を洗濯機の中に入れておき、洗剤(ジェル)と柔軟剤(固形)を入れておく
→朝は洗濯機のセットをする(ボタンを押す)だけの状態
◆明日の朝捨てるごみをまとめておく
→朝にまとめることをせず、捨てに行くだけの状態にしておく
②朝、起床時
決まった時間に起床します。起床後洗濯機のセットをします。ここで1段階スイッチを入れます。
妻が出勤した後、家の掃除をします。ここでもう一段階スイッチを上げていきます。洗濯が終わるまでの間に食事を済ませ、少し休憩です。
30分くらい経つと洗濯が終わるので、干して終了します。
③始業30分前
②から30~45分くらい経った後、仕事の準備を始めます。パソコンの立ち上げや朝の報告分の作成、今日行う業務などの整理をしていきます。
これで始業時には、送信ボタンを押すだけにしておきます。ここで概ね仕事をするためのモチベーションまでに持っていく感じです。
ちなみ服装については、敢えて着替えるということはしていませんでした。ただし髭を剃るなど身だしなみは整えていました。これもスイッチを入れるためです。
仕事前のルーティーンで注意していたこと
ルーティーンが負担になっていないか確認し、辛かったら迷いなく変える
ルーティーンはあくまでも、自分が健康的に仕事に臨むための工夫です。
しかしこだわりや執着が強すぎて、負担になっていることもありました。この場合は自身の健康の為に『本当にその日の行動に必要なこと』だけに絞って行うなど、迷いなくルーティーンを変えていました。
こちらの記事で、そのようなこだわりによるストレスに対してどう対処したかお話ししていますので、併せてご覧いただけますと幸いです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
スイッチの入れ方は人それぞれ異なると思います。僕のようにゆっくり上げていく人もいれば、ギリギリまでリラックスしていて瞬間的にカチッ!と上げるスタイルの人もいるのではないでしょうか。
それぞれの『スイッチ』に合わせたルーティーンを見出し、心地よく仕事に臨むことも職場定着するための工夫として行っていました。
ぜひ働く際のモチベーション管理の参考にしていただけましたら幸いです。
【セットで読むと良いかも】
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