【発達障害・HSP・ギフテッド】僕が特徴を公表している理由3つ

障害や気質を公表する理由

発達障害やHSP、ギフテッドも公表しない方が良い風潮もある

発達障害、HSP、ギフテッドの当事者です

こんにちは、林谷です。タイトルの通り、3つの特徴を持つ者です。簡単に説明しますと、

発達障害の「ASD(自閉症スペクトラム) 」の診断を受けている

HSPの気質が強い

○様々なテストや自身の傾向から、ギフテッド(もしくはタレンテッド)の傾向もある(ただし、あまり数学的な知識には強くはない)


こちらの通りです。詳しくはこちら『【2E】ギフテッド・発達障害・HSP。強く現れている特徴まとめ』にて詳しく解説していますので、併せてお読みくださるとこのお話の内容も分かりやすくなります。

※その他著者 林谷について詳しくはこちらの記事を参考としてください。


参考:発達障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

参考:Are You Highly Sensitive?

参考:知られざる天才 “ギフテッド”の素顔 - NHK クローズアップ現代+

関連記事:【ギフテッドの本を読む】子供~大人時代までの考察ポイント7つ


障害や気質について公表するべきではない、との声もある

僕はこのようにして、自身の特徴を何の迷いもなく話すようにしています。しかし、中には


「自分は“発達障害”だと職場に言うべきではない」

「HSPだなんて気安く言うものではない」

「ギフテッドです、と簡単に言うべきではないだろう」


などの声もあります。これらを言うことを「甘え」と評価する声もありますし、「ギフテッド」と言うと「偉そうだ」「謙虚さがない」と話す方もいるでしょう。


このような風潮を警戒して、「カミングアウト」という言葉を意識するほど、自身の特徴について話しづらくなり、辛い思いをしている方もいるのではないでしょうか。


参考:発達障がい者の障がいカミングアウトに関する調査(親・恋人・親友・知人編)|レポート|障がい者総合研究所

参考:発達障害をカミングアウトするタイミングと言葉選び|キクエスト - 知らない世界を知るメディア


このような現状を踏まえつつ、それでも僕は自身の特徴を「公言」してきました。

これだけ「話すな」という声もあるのにどうして公表するスタイルを取っているのか。今日は、この理由について“3つ”お話ししたいと思います。


【発達障害・HSP・ギフテッド】これらの特徴を公表している理由

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①自分自身に浸透していることだから

1つ目の理由は、『自分自身に浸透していることだから』です。


少し分かりづらいので具体的に説明しますね。

これは超福祉展でもお話ししたことですが、このような障害や気質に対して、僕は『血液型や星座と同じように自然なものとして考えている』と話しました(詳しくは、こちらの動画もしくはこちらの記事をご覧ください)。

さすがに星座や血液型は分かりやすく極端な表現を取りました。もちろんこれらと違って発達障害やHSPは、その特徴により自他ともに問題となってしまう可能性もあるでしょう。僕にとっても特徴が原因で苦しむときもあります。

しかし、それでも自分の中では発達障害もHSPも、血液型くらいに自分の中に浸透している感があるのです。


正直ギフテッドは。まだ気づいてから時間が経っていないので「浸透感」は比較的少ないですが、少しずつ自分の中で消化させていく感覚であり、こうしてお話ししている次第です。


それなので、どれも自分の中で過小も、過大評価もしていない。だからこそ自然な形で話せる感覚があります。

もちろん強引に『僕ASDです!』とセールスポイントの様に押し売りすることはありませんが(それは過大評価になる)、かといって『言ってはいけないこと』とも違うな、という感覚が自分にはあるのです。


②「隠すこと」でより自身の中で悪い存在として意識するようになる

2つ目の理由は『「隠すこと」でより自身の中で悪い存在として意識するようになる』ことです。


障害などに限らず、多くのもので「隠さなければ『なあんだ』で済むものが、ずっと隠していると絶対に見せられなくなってしまう」そんなケース、あると思います。


これは障害や気質、ギフテッドなどの特徴に関しても言えることなのでは、と考えているのです。


1つ目の理由、「障害などの気質が自分に浸透している感じ」は、隠していたら絶対に生まれない感覚だと思います。かつ、特徴の良さを活かすには「悪いもの」という意識を持っていては難しくなる。そう考えているのです。


だからこそ“自然と”公表することを意識して、自分の中で少しでも「良いもの」もしくは「良くも悪くもないもの=自然なもの」の位置づけができるように公表するようにしています。


③他の当事者の方にも、自身の特徴を受け入れやすいものとしてほしいから

3つ目は『他の当事者の方にも、自身の特徴を受け入れやすいものとしてほしいから』です。


こちらの記事でも話しましたが、「カミングアウト」という言葉を使わなくても良いくらい、どの当事者の方にあっても受け入れやすいものとしてほしいという気持ちがあります。


もちろん、話すことで職場や人間関係が必ずしもスムーズになるとは限りません。しかし、2つ目の理由の通り「隠すべきもの=良くないもの」としてほしくはないのです。隠すことでそれが、自己否定にもつながりかねませんから。


僕自身もまだそうですし、障害や気質によって全く問題がないかと言えば、そうではありません。しかし、恨んではいません。


色々問題は出てくるけれど、思うほどそこまで悪いものではないよ


それぞれ持つ障害などの度合いによっても異なるともいますが、こうした心持ちでいることで、少しでも生きやすくなるのでは、と考えているのです。


ギフテッドを公表する理由は?

ギフテッドに関しては、公表することで中には「お前自分で天才って言ってるのか」「そういうことはべらべら話すものではないだろう」と言われるかもしれません。


ギフテッドも周囲との関係の中で生きていくので、楽なことだけではないと考えています。現に様々な報道でも、理解されずに苦しむ当事者の方がいます。

ただ、「人と違う」というだけで、それが「間違い」と認識されることが多いのではないでしょうか。さらには仕事などで周囲と噛み合わず機能しない自分を感じたら、『なんて自分はダメな奴なんだ』と感じてしまうかもしれません。そういう点では、僕も多く感じてきました。

こうした「違い」を“良いもの”と気づく方法の一つが「ギフテッド」だと思うのです。「この“違い”、何か活かせるかもしれない」と気づく方が少しでも出てくれるように、かつもっと「ギフテッド」自体を身近に捉えてもらいたくて、僕はこの「ギフテッド」を公表するようにしています(しかしこれも、押し売りはしません。あくまでも自身に自然に捉えている程度に話します)。


おわりに

いかがでしたでしょうか。


従来と比べ、「違い=間違い」という考え方はなくなってきました。それでもまだ「周りとなんか違う」「“普通は”そんなことやらないだろう」という、「枠」にはめた考え方をしてしまいがちです。


僕自身も、まだ完全にこの枠から抜けられたわけではありません。完全に抜けたのなら、障害や気質などの枠も超えて「林谷隆志」個人として活動出来ているわけですから。


ですから僕ももっと自身の中に特徴を染み込ませていけるように、活かし方や受け入れ方を考えていきたいと思います。



【セットで読むと良いかも】

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